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狂犬病は人を含む全ての哺乳動物が罹患する病気で、主に感染動物の唾液中に含まれる
ウイルスが咬傷などにより体内に侵入し、神経やリンパを経て中枢神経が侵され、死に至る
非常に怖い病気です。

現段階では発症後の特異的な治療はなく、致死率は100%と言われています

もし、狂犬病が疑われる動物による咬傷や引っかき傷によるウイルスの侵入が考えられる場合、
狂犬病ワクチンと抗狂犬病ガンマグロブリンを投与する方法がありますが、国内では抗狂犬病
免疫グロブリン製剤は承認されていないので入手はほぼ不可能であり、WHOで推奨されている
暴露後免疫(治療用としてのワクチン)を接種開始日を0として3、7、14、30、90日の6回を行うこと
になります。⇒ワクチンによる抗体産生が早いか、ウイルスの進行が早いかになります。

どんな注射にも副作用はあります。いや注射だけではなく、飲み薬や色んな食べ物に含まれている
物質の中には、体と急激に反応する事で、良くない効果が出てしまう事があります。

出来るだけ反応を出さないようにするために、体調の良い日を選んで予防接種を受けましょう。
他のお薬の投薬時には、接種する日を前もって獣医師と相談するようにしましょう。

確かにすでに50年近くも発生はしていませんが、現段階での動物検疫による進入防止策には
限界があり、かつ外国船などの寄航による動物の侵入の可能性があります。

もし進入したとしても70%以上の接種率があれば、流行を押さえ込むことが可能だと言われて
いますが、残念ながら現在の接種率は徐々に低下し、70%切っていることが考えられているので
もし侵入があった場合は流行してしまう危険性が指摘されています。
この狂犬病予防法には罰則規定もあるので、遵守をお願いいたします。

平成17年には、お隣の国中国で狂犬病による死者数の急増が報告され、WHO(世界保健機関)
によると全世界で毎年3万5千〜5万人が死亡し、アジア、アフリカでは狂犬病の人への感染が
多く発生してます。
1957年(昭和32年)以降、日本国内での発生はありませんが、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、
アフリカ地域の多くの国で、 犬や家畜、そして野生動物に狂犬病が発生しており、感染動物に
咬まれた人のうち、年間3万〜5万人が命を落としている実態があります。

狂犬病の発生のない国は少なく、日本を含め台湾やオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、
アイスランドなどの島国とその他数カ国のみです。
唯一の予防方法は、ワクチンの接種により発症を未然に防ぐことです。そして発生したとしても、
ワクチンの接種率が70%を超えると狂犬病の流行を押さえ込めるとされています。
現在日本では、世界各地より様々な種類の動物が輸入されており、このうち特に狂犬病に感染
する可能性の高い動物である犬、ネコ、キツネ、スカンク、アライグマについては動物検疫所での
輸入時の検疫と狂犬病予防法による犬の予防接種の施行により、安全は保たれている。

昭和25年の狂犬病予防法の施行以来、年間2回の予防接種(改正により現在は年1回の接種)
及び野良犬の駆除により現在の状況を作ることが出来たのである。

地域のケーブルテレビでは当時の映像が放送されており、「猟友会の方々の協力により2日間で
数百頭の犬を射殺した」と言っていた・・・浜松だけでこの頭数です!
その犠牲の上に成り立っている現在である事を忘れてはならないし、繰り返してもいけません。

○狂犬病ってどんな病気?                                

地域紹介
狂犬病予防接種について
Copyright (C) 2005 静岡県 浜松市 南区 いせざき犬猫病院  All Rights Reserved

○狂犬病を予防するには?

○狂犬病は日本にもあるの?

○他の国ではどうなの?

○日本には何故ないの?

○日本にはないのに何故予防は続けるの?

○狂犬病予防接種の副作用はないの?

○狂犬病って治療は出来ないの?

○狂犬病についての情報はどこで調べるの?

動物由来感染症のページです。
実際にあった話が載っています。

暴露後免疫の症例報告が記載されている
リンク集には様々な情報サイトが載っています

*今後も色々な情報の記事やサイトを掲載していきます。









☆中国での狂犬病患者発生状況の記事へ (PDFファイル 2006.10)